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あから顔・酒さとは
ABOUT
顔が赤いことを一般的に「あから顔」といいます。
あから顔の原因や病態はひとつではありませんが、その一部は「酒さ」という疾患であることが少なくありません。
お酒を飲んでいないのに、「お酒を飲んだ人のように赤い顔」というのが、「酒さ」という病名の由来ではないかと思われます。酒さの原因はまだ十分解明されていませんが、血管が刺激に対して過剰反応して拡張しやすいことなどが挙げられています。また、顔の毛穴に寄生するニキビダニが、皮膚の過剰な免疫反応を引き起こすことが酒さの原因の一つとも考えられています。
「アトピー性皮膚炎」、「脂漏性皮膚炎」、「ニキビ」などの疾患と酒さは区別すべきであるという考えもありますが、これらの疾患に「酒さの傾向のある人」が罹患すると、通常よりも赤みが強くなるとも考えられています。
その他、顔が赤くなる原因として、血液の流れのバランスが悪く、手足の末端は冷えているのに顔がのぼせて赤い、熱い、火照るといういわゆる「冷えのぼせ」、手足も含めて熱い、火照るという「熱証」(いずれも漢方の表現)などが挙げられます。過去にあった皮膚炎などの結果として拡張したままの血管が残ってしまった「毛細血管拡張症」もあります。
急に赤ら顔になった場合、服用中のクスリの影響、他の疾患の有無なども考える必要があります。
当院の治療方法
TREATMENT
IPL(intense pulsed light、M22)(保険外)
当院では、あから顔の治療は、まず保険診療を中心に行いますが、拡張したままになってしまった血管を破壊する目的で、IPLによる治療(保険適応外)も行っています。保険診療で不十分な方にお勧めです。はじめからIPLを併用することも可能です。
詳しくはこちら
メトロニダゾールの外用(保険外)
抗菌作用があり、酒さの原因のひとつと考えられているニキビダニを殺菌します。
また酸化防止作用、抗炎症作用により血管の拡張を抑制します。
抗生物質(テトラサイクリン系など)内服、漢方薬内服、降圧剤(βブロッカー)内服、タクロリムス軟膏外用、硫黄カンフルローション外用(保険治療)
保険のサイトをご覧ください
詳しくはこちら
日焼け止め、赤みを目立たなくするファンデーションのご紹介
日焼け(露光)は通常でも顔が赤くなりやすい動作であり、避ける必要があります。また現在ある赤みを目立たなくさせる化粧品のご紹介も行っています。
治療の流れ
PROCESS
1
問診票記入
初診時は保険治療を行います。一般の問診票の他に赤ら顔、酒さ専用の問診票を書いていただくことがあります。初めの問診票に「顔が赤くて受診した」などと記載していただけると診療がスムーズに進みます。
2
診察・診断、治療方針のご案内
まずは保険治療を行い、経過により保険外のIPL治療をします。初めからIPLを希望している場合は、その旨お伝えください。施術の説明などは行えます。
3
治療予約
例外を除き、初診時には保険外の予約はいたしません。保険治療(日時の予約なし)で経過観察したのちに保険外の予約へと進みます。
保険外治療を希望する場合は同意書を書いていただきます。未成年の場合は保護者の同意が必要になりますので、保護者の方と一緒に来院してください。
4
IPL
4週間ごとに6回程度を目安に繰り返します。
日常生活における注意点
IMPORTANT NOTICE
日常生活の注意
日焼け、寒暖差などに注意してください。