うっ滞性皮膚炎・下肢静脈瘤 お悩みから探す
うっ滞性皮膚炎・下肢静脈瘤とは
静脈の流れが滞ると、老廃物を多く含んだ血液が脚にとどまり続け、むくみ、皮膚炎、色素沈着などの症状がみられるようになります。これがさらに進行すると皮膚が硬くなっていき、潰瘍(傷)ができやすくなります。しばしば静脈瘤を伴います。これらは症状により「うっ滞性皮膚炎」、「静脈瘤症候群」と呼ばれています。出産経験のある中高年の女性や、立ち仕事の多い人に多くみられます。
このような方はご相談ください
- 膝から下がむくんでだるい
- 特に夕方頃ひどくなる
- 痒い皮膚炎ができる
- 皮膚が茶色く色づいてくる
- 痛みのある傷ができて治らない(静脈性皮膚潰瘍)
- 赤く腫れて痛い(蜂窩織炎)
- 足の静脈が太くなってコブ状に浮き出て見える(静脈瘤)
うっ滞性皮膚炎・下肢静脈瘤の原因
原因について
多くは静脈の還流不全(静脈の機能が不十分で、足先から心臓方向に血液が戻りにくくなっている)により生じます。静脈に血栓などができて静脈が詰まっても似た症状がおこります。
診断
診断について
皮膚科のクリニックですので、膝から下の痒い皮膚炎や治りにくい傷ができたり、炎症(蜂窩組織炎)をおこして来院する患者さんがほとんどです。その際、以前から膝から下のむくみがある場合や、静脈瘤がある場合などは、皮膚炎や傷の原因として静脈のうっ滞を考え、うっ滞性皮膚炎や静脈瘤症候群と診断します。
症状により静脈のどの部分に問題があるのか、どんな状況なのかを評価する超音波検査など静脈の機能検査や静脈瘤の外科的治療(血管内焼灼術や硬化療法)が行える専門施設にご紹介して、診断と治療方針のご相談をします。
当院の治療方法
治療方法について
当院では皮膚炎の治療、傷の治療、スキンケアを行うとともに、弾性ストッキング(圧迫ストッキング)*、弾性包帯の使い方の指導、生活上の注意事項や膝下の筋肉を鍛えるエクソサイズを紹介しています。紹介した専門施設と協力して治療にあたることもあります。
弾性ストッキングについて
静脈瘤の場合は30〜40mmHgの圧迫力が理想です・圧迫力の強いストッキングをはくことが困難な場合は20〜30mmHgを選びます。この際は2枚重ねをすることをお勧めします。
一般的にはハイソックスタイプで十分です。
弾性ストッキングがうまくはけない患者さんが少なくありませんので履き方の指導も行います。弾性包帯やマジックテープ付きの包帯も紹介しています。
注意)弾力ストッキングの寿命は約半年です。
起床時から就寝時まではいて下さい。
この記事の執筆者
院長 皮膚科専門医 秋元 幸子
あきもと皮フ科クリニック 院長 秋元幸子(あきもとさちこ)
昭和61年に群馬大学卒業後、約15年間、群馬大学を中心に皮膚科医師として臨床診療、研究、教育に従事。同大学院博士課程修了。大学在籍中の2年間、前橋赤十字病院皮膚科医長として臨床診療に専念し、また1年間米国テキサス大学に留学し臨床見学と基礎研究を経験。石井病院皮膚科勤務を経て平成14年あきもと皮フ科クリニック開院。