頭皮のふけ、かゆみ お悩みから探す
頭皮のふけ、かゆみとは
フケは頭皮の新陳代謝の際に、要らなくなった角質細胞が角質片となって剥がれ落ちるもので、生理的なものです。定期的に洗髪して流してしまえば、さほど目立たず、気になるものではありません。しかし、何かの原因で剥がれ落ちる量が増えると、フケが目立つようになり、「フケ症」と呼ばれるようになります。
頭皮は自分では観察できません。「ふけがでる、かゆみがある」という訴えで皮膚科に受診する方を診察すると、接触皮膚炎(皮膚にあわないものに触れたことによる皮膚炎)、シャンプーやリンスなどのすすぎ残し、乾燥性湿疹、脂漏性皮膚炎であることがほとんどです。アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬などの皮膚疾患の部分症状のことなどもありますが、本稿では割愛します。
頭皮のふけ、かゆみの種類
頭皮の接触皮膚炎
接触皮膚炎とは、皮膚にあわない成分が触れることによって生じる皮膚炎で、いわゆる「かぶれ」です。
接触皮膚炎には、「刺激性」の場合と「アレルギー性」の場合があります。
治療しても治らない場合は、接触皮膚炎の原因成分の入ったシャンプーなどを使用している可能性があります。
「刺激性」の場合はこの後述の乾燥性湿疹と同じ対応になります。
「アレルギー性」の場合は、どんなにスキンケアをしても原因物質の入ったものを使用すると皮膚炎を起こしてしまいます。
「アレルギー性」の場合は、パッチテスト*という検査で調べることが出来ます。
スタンダードパッチテスト(日本人がかぶれやすい成分をセットで調べるパッチテストです。防腐剤、香料、染毛剤の成分も検査できます。)、使用中のシャンプーのパッチテストは当院でも行えます。石鹸系のシャンプー(含有成分が少なめ)のご紹介もしています
*パッチテスト:皮膚にかぶれの原因として疑われるものを48時間貼って検査します。
頭皮の乾燥性湿疹
頭皮が乾燥し敏感になっているために生じる皮膚炎です。
洗浄力の強すぎるシャンプーを使用している可能性があります。
炎症があればステロイド含有ローションで治療します。
敏感肌用シャンプーのご紹介、ドライヤーの前の保湿剤使用をお勧めしています。
当院の治療方法
治療と治りにくいとき考えられること
「接触皮膚炎」は原因を取り除きステロイド含有ローションで治療します。
「シャンプーリンスなどのすすぎ残し」は、シャンプーの仕方の指導で軽快します。
頭皮に炎症があればステロイド含有ローションで治療しますが、繰り返す場合は、原因が取り除けていない接触皮膚炎、乾燥性湿疹、脂漏性皮膚炎の可能性があります。
脂漏性皮膚炎については項目を分けて掲載しています。脂漏性皮膚炎の項をご参照ください。
よくある質問
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シャンプーの仕方のアドバイスは?
シャンプー剤の量が多すぎないようにしてください。シャンプー前にお湯で予備洗いをする、シャンプーは泡立てて使う、爪を立てて洗わない、指の腹で洗って下さい。
洗い流す時間は長めにしてよく洗い流して下さい。シャンプーが地肌に残るとかさつきや皮膚炎の原因になることがあります。お湯の温度が低めにしてください、高温のシャワーは頭皮の乾燥やトラブルの原因になります。 -
リンスの仕方のアドバイスは?
リンスは頭皮に付けないで下さい。リンスの成分はとれにくいです。またリンスは本来頭皮につけるものではありません。
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ドライヤーを使って乾かした方が良いですか?自然乾燥ではだめですか?
ドライヤーは使ってください。濡れたまま放置すると、地肌に雑菌やカビが繁殖し、痒みや臭いの原因になります。髪のキューテイクルも乱れ、髪がかさつく原因になります。
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ドライヤーの使い方の注意点は?
ドライヤーは頭皮から20cmほど離して使用してください。根元から乾かすようにしてください。地肌の乾燥が気になる場合は、タオルで拭いたあと、ドライヤーの前に保湿剤*を使用しても良いです。
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シャンプーの回数は?
シャンプーの回数は1〜2日に1回をお勧めしています。1日2回洗うのは頭皮を傷める可能性が有り勧めません。2回洗いたければ、お湯ですすぎリンスだけするようにしてください。
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頭皮がかさついています、ふけが多いです。お勧めのシャンプーはありますか?
乾燥してかさついている場合はアミノ酸系のシャンプーをお勧めしています。皮脂が多くてかさついている場合は、脂漏性皮膚炎の可能性があります。マラセチア菌の繁殖を抑えるシャンプーをお勧めしています。
理由は一つではありませんが、皮膚炎を起こしているために頭皮がかさついていることもあります。この場合、炎症を治す塗り薬を使用する必要があります。診察を受けて下さい。 -
ドライヤーの前に使用する保湿剤でお勧めのものはありますか?
オイルの入っていないものを使ってください。
(キュレル頭皮保湿ローション、ヘパリン類似物質含有スプレーなど)
この記事の執筆者
院長 皮膚科専門医 秋元 幸子
あきもと皮フ科クリニック 院長 秋元幸子(あきもとさちこ)
昭和61年に群馬大学卒業後、約15年間、群馬大学を中心に皮膚科医師として臨床診療、研究、教育に従事。同大学院博士課程修了。大学在籍中の2年間、前橋赤十字病院皮膚科医長として臨床診療に専念し、また1年間米国テキサス大学に留学し臨床見学と基礎研究を経験。石井病院皮膚科勤務を経て平成14年あきもと皮フ科クリニック開院。